2012年4月5日木曜日

リゾート会員権の時価評価依頼

大手法人の多くが3.31決算日を迎えたためでしょうか。
リゾート会員権の時価評価サービスの依頼が先週から急にどっと続いています。
”今年はIFRS国際会計基準の導入が近いから例年に増して多い”と言う人もいます。

リゾート会員権の時価評価サービスというのは、時価会計を行う法人や相続の税務申告を行う方のために、時価評価書を作成してお送りするサービスです。

実際の時価評価の作業は、その時点での市場価格や値動き、取引価格や値交渉幅などのデータを読み解くことから始まります。
そして、評価対象に近いデータを集め、補正してその時価を求めていきます。
場合によって、このようなデータが全くない会員権もあるため、類似する会員権と比較してアプローチしていきます。

これは、不動産の鑑定評価と似たようなところがあります。
不動産の鑑定評価は原価法・取引事例比較法・収益還元法の3つに大別されると言われます。
このうち、リゾート会員権の時価評価で重視されるのは取引事例比較法です。
取引事例だけでなく、取引に至らない市場価格も重要です。
収益還元法も、リゾート会員権の収益=リゾート施設の利用価値と捉えて使っていることになります。
類似する会員権の選定は、まさに利用価値が類似したものを選ぶことになります。

評価作業をする時は集中して、実際に売買仲介の実務にあたっている感触を大事にしながら評価していきます。
そもそもご依頼の会員権がさまざまで、ひとつひとつ読み解いていくのは思いのほか時間がかかります。
が、このような形で日々の業務の結果が皆さまのお役に立つのは、とても嬉しいことと思っています。

* エクシブ会員権の時価評価  東急ハーヴェストクラブの時価評価