2012年4月27日金曜日

満員電車に盲導犬

先日の朝の通勤ラッシュの時間帯に電車が遅れていました。
駅に電車が着くたび大勢の人が乗り込んできて、何としてもこの電車に乗り込もうと必死になっています。
そんなことで電車が発車できなくて、ますます遅れが酷くなっていきます。

車両の入口付近に立っていたさくら通りは、混み合う車内で膝の裏に何かが当たるのを感じました。
ん?大きな荷物!
混みあっている時にこんな大荷物は迷惑だわ~。
荷棚に上げてほしいけど、柔らかいから軽いんじゃないかしら?

振り返ってその荷物を見てみると、それは”犬”でした。
淡いベージュのラブラドール・レトリーバー。
オレンジの洋服を着て、白いハーネスを付けた盲導犬です。

電車が走り出して、ドドドド・・・と人が動くと、彼も一緒に流されています。
まだ中に入れるだろう!のノリで乗り込んできた人達も、彼の存在に気づいてハッとするようです。
スーツ姿の男性が、彼のために頑張ってスペースを空けてくれています。


やがてドアが閉まり電車が走り出すと、その盲導犬はお座りをして、悠々と床に伏せてしまいました。
いや~、それは危ないわ。
揺れるから踏まれちゃう!
次の駅でドアが開いたら、乗り降りする人が足をひっかけちゃうよ!

と、はらはらしながら見ていたら、電車が止まるのと同時に彼は立ちあがりました。
そして、また ドドドド・・・という人の動きに合わせて彼も動きます。

そんなことを何度も何度も繰り返していたのですが。
彼はパニックになって声をあげたり、苛々して周りの人を威嚇したり、飼主にあたったりすることはありませんでした。
それどころか至ってマイーペースで。
混み合う人間社会とは無関係の世界で、むしろのんびりとしていました。

盲導犬って凄いですね~。
人間だってあれだけ混んでいたら非常に不愉快なのに。
優秀さに驚きました。

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