村上春樹作品の中で、初めて引き込まれるように読み、読み終えました。
主人公が「騎士団長殺し」という絵画を発見したことから物語が展開し、夜中の鈴の音に導かれて祠の石室を開けます。
以降、次々と展開する現実離れした出来事に、何かこの世は普通は見えていないものが存在し、本質的なところでこの世を動かしているのでは、と思えてきます。
イデア、メタファーあるいは冥界(のよう世界)は、いったい何なのでしょう。
そして、そこまで大規模に構築した構図が、最後にはあっと言う間に崩れ去り、「な~んだそんなことか、常識的なことじゃないの?」と言ってしまうような幕引きをして終わりました。
さて、この話題作、皆さんはどのように読みましたか?