2011年5月5日木曜日

鵜の瀬(小浜市)


鵜の瀬 入口

福井県小浜市の鵜の瀬を訪れました。

毎年3月に奈良の東大寺 二月堂で”修二会”という行が行われ、行の中で”お水取り”が行われています。
”若狭井”という名の井戸から”閼伽水(あかみす)”を汲み上げ、ご本尊にお供えします。
その10日前に、若狭の神宮寺・鵜の瀬では”お水送り”、奈良の若狭井へ霊水を送る行があります。


鵜の瀬

奈良で”お水取り”のお松明を見て以来、”お水送り”の行われる鵜の瀬も、訪れてみたいと思っていました。
実際に鵜の瀬と神宮寺を訪ね、行が行われている場を踏んでみて、神聖な霊験あらたかな所と感じます。
そして、水中洞穴を通じて遠く離れた奈良と繋がっていることに、思いを馳せることもできました。

白石と呼ばれるこの地区には大きな椿の木がたくさんあって、赤い椿の花がたくさん落ちています。
奈良が”お水取り”の季節、紙で作られた椿の花に囲まれることを思い出しました。
大きなお松明→火祭りともいうべき行事が、この若狭~鞍馬~奈良へと続いていることは、鯖街道と呼ばれる京都への道を通って、仏教やさまざまな文化が大陸から入り、通っていったことを感じさせてくれます。


神宮寺本堂の床下に行に使われる下駄が



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