2024.10.06(日) 二日目は旅の目的地「恐山」を訪れました。
日本三大霊場のひとつ、恐山菩提寺。
死んだら行くところ、死者の魂が帰ってくるところとして、古くから信仰を集めてきた霊場です。
十一面観音にお参りして、前日には宿でイタコの口寄せ も体験してみました。
このような地獄の風景が延々と続きます。
昔はもっと煙が立ち込めて硫黄臭も強かったとか。
風車は供養のためのものですが、風が無いとガスで危険だったため風を見る指標にもなっていたそうです。
賽の河原を経てお地蔵様にお参りした後、宇曽利山湖(うそりやまこ)極楽浜へ。
外輪山に囲まれたカルデラ湖の宇曽利山湖。
石英が多く含まれる極楽浜の白砂はきらきら光っています。
プラスチック製の毒々しい色をした風車が不気味に感じられます。
この地形、箱根に似ている~芦ノ湖や大涌谷や外輪山
宇曽利山湖は、「うそり」はアイヌ語が語源で、くぼみを意味するそうです。
恐山の「おそれ」に変化していったともいわれているそうです。
恐山菩提寺の中には、4つの温泉があります。
古滝の湯、冷抜の湯 2つの温泉に入りました。
硫黄臭たちこめる熱く濃い温泉で、お湯に入ると白濁して湯の花が舞います。
小滝の湯 の温泉小屋の中です。
女性3人が入れるほどの浴槽が2つあり、奥がぬる湯、手前が熱湯。
熱湯は私でも短時間しか入っていられないほどの熱さです。
温泉分析書が古滝の湯の脱衣所に貼ってありました。
PH2の酸性・含鉄 51.7°Cの高温湧出 ナトリウム塩化物泉 強い硫化水素臭
この硫黄臭は、湯上がりに身体を拭いたタオルが、帰宅後ていねいに洗濯しても取れないほど強烈でした。
三途の川 少し前までこの橋を歩いて渡れたそうです(笑)
本来は、三途の川を渡って温泉で身を清め、死者の魂がいる恐山(数々の地獄や極楽がある)にお参りする、ということだったらしいです。
今では脇の車道を車で通りすぎでしまいそうですが。
死者の霊が集まるという恐山。
意外にもお参りする方々には寛容で優しい場所でした。
生きるということは苦しみそのもの。
この地の昔からの厳しい風土を感じました。