2017年4月29日土曜日

青葉茶屋で

2017.4.29(土)19:00~奈良公園内にある旅館”青葉茶屋”で知人とお食事をしました。
奈良公園の中に日本旅館がいくつかあることは、春日大社への道を何度も行き来して知っていました。
春日大社の神域に?鹿が眠る公園に?という違和感は、ひとたび青葉茶屋の中に入ると一掃されました。
予想に反して敷居は高くはない。
親しみやすい女将が迎え入れてくれ、通されたお部屋は純和風旅館のお座敷。
誰からのぞかれることも 話しを聞かれることもなく、親しい仲間だけでゆっくり会食ができる所でした。
元々は宿泊やお料理だけでなく芸子さんが舞いを披露する”茶屋”だった とは女将の話し。
そんな夜の遊びも、京都祇園の花街と異なり、どこか大らかになされていたような気がします。

おもてなし という言葉、少し前に流行りましたが。
女将を見ていると、それは人の個性と個性がやんわり触れ合うことなのだと感じます。
専門的な技能や洗練されたサービスをこれ見よがしにアピールする~そういうところからは遠い存在なのですね。(もちろん技能やセンスなくしてこういう接客はできません)

お食事も、奇をてらうことなく正統派の会席料理でした。
最近はインパクトが強い(良く言えば印象に残る)お料理が流行のようですが、ここのお料理は後になって ”あれ・・・何食べたかな~?春を食べたんだけど?”と思い返すような、自然で穏やかなお料理です。
以下に今夜のお食事の写真を。
先付 小さな八寸 甘くないお団子が
刺身

お椀 桜餅と桜と筍と蕨

蒸し物 あんかけが関西風

煮物 筍・ふき・わかめ

揚げ物 干し柿もありました!

お食事 ぶぶ茶漬け

ゆずのシャーペット 苺添え
帰る頃には、お腹いっぱい、心もほどけて緩んでいました。
あぁ、きっとまた来たい、来るんだろうなぁ~。
廊下に飾られた色紙
廊下にも、この気持ちを言い得た色紙が飾られていました。

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