奈良ホテルのロビー クラッシックホテルのロビーはレセプションとは別の部屋になっている 時間が作り出した風格と毎日のお掃除で、気持ちよい空間になっています |
2016.9.24(土)憧れの奈良ホテルに宿泊しました。
吹き抜けの2階からレセプションを見下ろす 天井桟敷のよう(笑) 柄入りのスチーム暖房や彫刻のある応接セットに、大きな絵がかけられていて、独特のムード |
ベルに案内されてチェックイン。
ベルやフロントのスタッフが意外に若いことに驚きました。
お部屋まで案内してもらいお部屋に入った時、ちょっと古い施設だなと感じるくらいで、特にこれといって気に留まることはありませんでした。
宴会のお客様の間を通り抜けて歩かなければならなかったので、騒がしい感じなのかとさえ感じました。
上質なリネン類 上質とはこういうこと! |
暫くお部屋に留まってみて、マントルピースも、荷物やテレビが乗った棚も、ベッドも、洗面やトイレやお風呂も、どれも古くからよくある普通の施設と思いました。
あ、昔のホテルってこうだったな と思うような。
しかし、古い施設なのに、例えば水回りは機能がしっかりとしています。
お風呂のシャワーの水量・勢いは申し分なく、トイレも気持ち良く水が流れ、洗面スペースも水の流れだけでなく全面のガラスがとても綺麗に磨き上げられています。
手を洗うのにも固形石鹸が用意されていて、液体せっけんが多い昨今のホテルと比べると贅沢さを感じます。
そして、お風呂上りにバスタオルで水をぬぐい、厚く重くて決してはだけないパスローブに身を包んで、柔らかな浴衣に着替える頃には、すっかりこの心地よさに酔いしれていました。
シーツも、枕カバーも、みんな素肌に優しい細い綿で織られていていて、とても柔らかです。
ゆったりした湯船、椅子のすわりや、ベッドの心地よいスプリング、静かな客室・・・。
どれ一つをとっても、奇をてらうことのない極々普通なものです。
つまり、本来のあるべき機能や安らぎづくりに忠実なのです。
どれ一つをとっても、奇をてらうことのない極々普通なものです。
つまり、本来のあるべき機能や安らぎづくりに忠実なのです。
このシンプルで上質なサービスが、クラッシックホテルならではと実感しました。
アインシュタインが弾いたピアノ |
食器は、ラストエンペラー愛新覚羅溥儀が使用したものや、天皇 皇后陛下がご使用になったものなどが展示されています。
レストランの窓から、ちょうど興福寺の五重塔が見えるのも風流です。
そんな中でも、特にこのアインシュタインが弾いたピアノが目を引きました。
足の付け根部分に、汽車の動輪がデザインされています。
ここ奈良ホテルは、現在はJRグループ、かつては国鉄の経営だったことを思い出しました。
朝食をメインダイニングの三笠でいただきました。
洋食・和食・茶がゆの中から洋食を選択し、スクランブルエッグ、フレンチトースト、グラノーラをいただきましたが、シンプルな味で本当においしいお食事です。
レストランサービスのスタッフがきびきびと動いて、足早に歩きまわっています。
いつも右左を目でしっかり見ながら歩いていて、お客様に「すみませ~ん」と呼び止められている場面には一度も出会いませんでした。
お水が無くなりそうになったら誰かがついでくれ、お皿が空いたらすっと下げてなくなっている。
目に入らない場所から すっと なので、サービスをされてる感じが全くしません。
ホテルは実際に宿泊してみないとその良さは分からない。
ホテル設備やサービスにおける上質とは何か。
再認識した奈良ホテルの宿泊でした。
*リゾートホテル会員権