曇り空の鎌倉 材木座ビーチ |
大きなお腹のMAKIKO先生、臨月で出産予定日も近いのに”お産の兆候がない”と主治医の先生に言われて、急遽レッスン開催が決まりました。
雨雲が空を覆っていて晴れ間が少ないため、風があるビーチでヨガをやるには少々寒く感じられます。
たくさん着込んで、”1 2 3 4、1 2 3 4・・・”心の中で数えます。
等間隔の呼吸で少し身体があったかくなってきました。
レッスンの半ばには、繰り返しスーリアナマスカーラを行なって体幹がホカホカしてきました。
風の当たる手と足の甲だけが冷た~い!
手首から先、足首から先だけは出しておかないと、滑ってアーサナができないからです。スーリアナマスカーラ Photo©由比ヶ浜ヨーガ |
前屈のポーズ。
ぐっと脚の裏や腰を伸ばすアーサナです。
吸う息で背中を膨らませて、吐く息で腰を折り曲げて・・・を繰り返しました。
その伸びがあまりに心地良くて、いつしかその心地良さの中に埋れていたようです。
はっ と気づくとレッスンは次のポーズに移っていました。
”あ また聞いてませんでしたね” という顔の先生。
気づかれてしまいましたね、そう”また”です。
レッスン中に自分の世界にどっぷりつかっていることがよくあるのです。
普段からインストラクターの姿をほとんど見ないのも、一因にはなっているのですが(笑)
アラーナに続けて戦士2のポーズ、ウッティッタ トリコアーサナ。
こういう基本のアーサナへ向かう時、アーサナを終えて元の形に戻る時、その持っていき方や誘導の言葉ににインストラクターの個性が出ると思います。
後ろの手に引っ張られるように上半身を起こして・・・、内股を引き締めるように踏み込んで・・・、後ろの骨盤を前に見せないで身体を薄くして…。
暫くお休みに入るMAKIKO先生の言葉ひとつひとつを、今、心に刻んでおこう と思いました。
ひとりでヨガを行っている時も、そういう言葉や声が心の中から聞こえてくる気がすることがあるのです。
シャバアーサナ。
意識も呼吸も全てを手離して、冷たい砂の上に横たわります。
砂は体温を奪い、ヨガで温まった身体は”屍”となって冷たい砂の中に深く沈んでいきます。
この世界で力いっぱい生きて、そして闘いの勝者となろうが敗者となろうが、いずれ人は等しくこのような無機的な存在になっていくのだと感じさせられます。
それまでの経過やあり方や生きざまなどどいうことは、宇宙全体からみたらほんの小さな小さな出来事、夢幻のように一瞬にして過ぎ去る時間 と思えます。
ここにポツンと横たわっているのは、砂の上に置かれた ろうそくの灯 のようなもの。
この頼りない灯こそが、生きていることのせめてもの証と感じました。井上蒲鉾店の鎌倉駅前店でランチ |
安産でありますようお祈りしています。
その後、ヨガ友HARUちゃんと一緒に井上蒲鉾店鎌倉駅前店で豪華ランチをいただいて、いつものスポーツクラブへ向かいました。
すっかり身体と心をリフレッシュさせて、また元気にお仕事したいと思います。
*リゾート会員権