2024年11月10日日曜日

関西への旅3日め 知恩院

行者橋
2024.11.10(日)最終日は京都市内で過ごすことに。
法然浄土宗開山850年記念ということで、あのデッカイ三門(国宝)に上がれると聞いて、知恩院へと向かいます。
地下鉄を降りると、白川の一本橋(業者橋)が。
知恩院 三門(国宝)
いつもながら、どっしりと大きい!
知恩院 三門上から京都市街地を望む
急な階段を上ると、こんな高さまできました。

特別公開された三門の中は、暗くてよく分かりませんでしたが、目が慣れてくると極彩色の世界が広がっています。
中央に宝冠釈迦如来像、脇壇に十六羅漢像が安置され、天井・柱・壁には迦陵頻伽や天女、飛龍、さまざまな楽器が極彩色で描かれています。
三門の造営奉行 五味金右衛門夫妻の像も安置されています。
予算を超オーバーした責任をとって、夫妻で自害したということです。
知恩院 御影堂
御影堂の大きな階段。
ここに来ると高校の修学旅行でグループで訪れて、この階段に腰掛けて写真を撮ったことを思い出します。
知恩院 方丈庭園

すこーし紅葉が始まりかけた方丈庭園。

知恩院 鐘
大晦日のNHKテレビ『ゆく年くる年』でおなじみ、知恩院の鐘。
知恩院 三門と方丈にお参りした御朱印

やまもと喫茶のナポリタン
白川の”やまもと喫茶”でナポリタンをいただきました。
このお店は、たまごサンドが人気なようです。
京都は地元に愛されている喫茶店がたくさんあります。
ここのコーヒーも深煎りで砂糖とミルクを入れると美味しいタイプ(”イノダコーヒ”で有名ですね)。

最後に、いつもの六角堂にお参りして帰りました。

お天気に恵まれ、たくさんの国宝を目にして、心が満たされた旅になりました。

2024年11月9日土曜日

関西への旅 2日め 六波羅蜜寺・宇治・正倉院展

六波羅蜜寺 本堂
2024.11.09(土)六波羅蜜寺(京都)、宇治上神社・平等院(宇治)、正倉院展(奈良国立博物館)を回りました。

今回の旅の目的は、京都の六波羅蜜寺十一面観音さまの12年に一度のご開帳です。

 たくさんの人が集まっていましたが意外と直ぐお参りできました。
いつもお参りしている十一面観音さまのお厨子が開いていて、立像を観ることができました。脇侍の2体もキンキラに光っていました。
残念ながら、十一面観音さまのお顔はお厨子のせいで一面しか拝むことができませんでした。
 御朱印は本堂をぐるりと回って長蛇の列。あっさり諦めて宇治へと向かいます。
宇治上神社 拝殿(国宝)
まずは世界遺産 宇治上神社にお参りして、宇治川辺りや平等院のベンチでのんびり過ごしました。
宇治上神社 本殿(国宝)
ここは、以前に訪れた時の記憶が鮮明に残っています。
まっすぐな箱型の神社殿なんて珍しい、と思ったものですが。
神社建築としては日本で最も古く、平安時代後期に建てられたものということです。
桐原水

宇治川
宇治川のベンチに座ってのんびり。
先日、NHK大河ドラマ『光る君へ』で、紫式部まひろが「二人流されてみましょうか」と藤原道長さまに言いましたが。ドラマ映像よりはるかに水の流れが早く、流されたら本当に溺れ死んでしまう、と思いました。
琵琶湖から流れ出て石山寺の前を通り、山間を通って宇治から伏見を巡り淀へと注いでいる、宇治川の壮大な流れ、軌跡を感じていました。
平等院
宇治 平等院では、ミュージアム鳳翔館をゆっくり観ました。
国宝「鳳凰」の姿を間近に見ることができ、鳳凰堂の中にあった踊る天人や演奏する童子など、いきいきと動き出しそうな像にわくわくしました。
今回は、鳳凰堂の中には入らず、大きな小あがりベンチに座って、屋根上の金の鳳凰を眺めていました。
意外とここは混雑していなくて、ゆっくりと過ごせる場所です。
正倉院展 奈良国立博物館
夜は、奈良へ出て奈良国立博物館で『正倉院展』へ。
レイト割の時刻17:30~予約して、お得に観ることができました。
赤い錦張りの肘おき、ガラスのお魚の飾り、赤い尺(定規)、緑の箱など、素晴らしい財宝を観ることができました。

2024年11月8日金曜日

関西への旅1日め 長浜 観音の里

鶏足寺 紅葉すると美しい道

2024.11.08(金)~10(日) 京都の六波羅蜜寺のご本尊 秘仏 十一面観音さまが12年に一度のご開帳になるのに合わせて、京都を中心に関西を巡る旅をしました。
国宝を巡る旅となりました。

2024.11.08(金)
滋賀県長浜市 観音の里 の鶏足寺・石道寺・渡岸寺(向源寺)を巡りました。

己高閣・世代閣~鶏足寺への遊歩道

琵琶湖畔、滋賀県長浜市の観音の里は、古くから集落の人々で守ってきた美しい仏像がたくさん残っている地域です。
そもそも若い頃、この地域を訪れたことから仏像好きが始まりました。

まずは、世代閣(平成元年秋に開館、世代山戸岩寺の薬師如来立像をはじめ多くの仏像仏画や古文書類が収納)を、そして己高閣(昭和38年に建てられ、己高山の寺々の寺宝を納めた滋賀県最初の文化財収蔵庫)で仏様にお参りをして。
その後、廃寺となった鶏足寺へと歩いて向かいました。

オオサンショウウオが生息する小川
とても懐かしい風景です

仏像の写真は撮れないので 地元の力で綺麗にしてきた廃寺の境内と、遊歩道の写真をたくさん撮りました。
紅葉の美しさが有名な地域ですが、まだ急に寒くなったところで、紅葉はこれからという感じです。

鶏足寺は行基が開山、最澄によって再興されたお寺です。
日本に最澄が初めてお茶をもたらしたということで、己高山では今でも「こだかみ茶」と呼ばれうお茶が栽培されています。
ちょうとお茶の白い花がたくさん咲いていました。
お茶の花を初めて目にしました。
石道寺
鶏足寺からの己髙山を越えると、石道寺です。
ここの十一面観音観音さまは微笑んでいて優しいお姿です。
赤い衣の色も鮮やかに残っていて華やかです。

若い頃、レンタサイクルでこの地域を回ったことがありました。
浅井城跡にも自転車で上り、暑くて過酷な旅でした)
その時、この橋の手前に自転車を止めて、素敵な十一面観音さまをお参りしたことを、よく覚えています。
ご住職や檀家がいるわけでもなく、地域の人々で守っていると説明を受け、感銘を受けました。

渡岸寺(向源寺)
渡岸寺(向源寺)本当に美しい国宝の十一面観音さまにお参りしきました。
ここの十一面観音さまを本堂で初めて観たことが、仏像を観るようになるきっかけとなりました。
その美しさは、他にはない秀逸さです。

ハイキングの道中、紅葉の赤いプロペラの中の種が黒くなっていたり、どんぐりが成っていたり、かりんや柿が成っていて、季節は秋へと向かっていることを実感しました。
良く晴れてお日様が眩しい、素敵な一日になりました。