2013年12月8日日曜日

熱海伊豆山の走り湯

走り湯の源泉 湧出口
東急ハーヴェストクラブ熱海伊豆山&VIALAにも引湯されている"走り湯"の源泉湧出口を見に行きました。

国道135号線から急な坂道を浜まで降りた辺りに、「日本三大古湯 走り湯」と書かれた看板が立っています。
んl?日本三古湯は道後温泉・有馬温泉・白浜温泉ではなかったかしら…。
伊豆大島に流された役行者小角が発見したという温泉ですから、奈良時代からの歴史がある自然湧出温泉であることには間違いなさそうですね。
洞窟の中をの覗くと白い湯気がもうもうと
崖に掘られた横穴から白い蒸気が出ている湧出口がありました。
横穴式というのは唯一なようで、初めて見ました。
有毒ガスが発生していることもあるので源泉には立ち入れないのが一般的ですが、ここは洞窟内に入ることができるようです。
洞窟から出てくる湯気に誘われて中に入ってみました。

豊富な湯が流れ出る溝には木の幹で蓋がされています。
一部、蓋が開けられているところがあって、手を入れてみると温かい湯でした。
湯にはマグネシウム系温泉特有の匂いがあり、口に含むとえぐみが感じられます。
熱海温泉によくある塩辛さは感じられません。
浜辺近くから湧き出しているのに不思議です。

10m程度入ると、洞窟の奥に少し広い空間があり、大きな四角い囲いの中からボコボコと温泉が湧出しています。
70℃の熱い湯が湧き出しているので、真っ白な湯気でミストサウナの中にいるようで視界が取れません。
暫くして目が慣れてくると、湯の湧き出している囲いに赤茶けた鍾乳洞のひだのようなものが重なり積もっているのが見えました。
カルシウム分などこの湯に含まれる成分が、長い年月のうちに凝固してきたものなのでしょう。

洞窟内にいると、源泉の湯気で温かく、お肌も喉もしっとりとしてきます。
浴衣にでも着替えて、暫くこの洞窟内でゆっくりしたいところです。
昔は温泉はサウナのように入ったと聞きますから、源頼朝や徳川家康もこんな空間でじっと入浴していたのかもしれません。
そういえば、漫画”へうげもの”の中に、豊臣秀吉の小田原攻めに遂行した千利休と古田織部が熱海の海辺にある洞窟で温泉に入りながら語り合うシーンが描かれていたことを思い出しました。
走湯神社 五十肩が治癒しますように!
走り湯源泉洞窟の近くには走り湯神社がありました。
治癒力の高い温泉は、権現であり神なのですね。
足湯 初島を望みながら浸かれる
平成22年に完成したという足湯もそばにありました。
こちらはイマドキの入浴方法。
初島を望みながら浸かることができます。

この辺りには、源頼朝と北条政子の歴史的エピソードが残る逢初橋があります。
浜から837段の階段を登り続けてくと伊豆山神社もあります。
きっと次に伊豆山に来る時には、頼朝と政子をテーマに歩いてみたいと思いました。


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