2013年5月30日木曜日

本多先生の推薦図書

約30年前、倫理・社会を教える本多先生が読みなさいと推薦した本とは?

高校時代の仲間とこんなお題でお盛り上がりました。
え?そんなのあったかな…
ところが皆の記憶は鮮明で驚きます。
多分、この10冊だったのではというところまで詰め寄りました。

・ソクラテスの弁明 by プラトン
・キリスト者の自由 by ルター
・ノヴム・オルガヌム by ベーコン
・方法序説 by デカルト
・歴史哲学(上) by ヘーゲル
・エミール(上) by ルソー
・純粋理性批判 by カント
・道徳形而上学原論 by カント
・ミル自伝 by J・S・ミル
・空想より科学へ by エンゲルス
・ニーチェ,ツァラツストラかく語りき by ニーチェ
・わが生活と思想より by シュバイツァ
・存在と時間 by ハイデッガー

言われてみれば確かにこれらの本を持っています。
パラフィン紙に包まれた青い帯が付いている岩波文庫。
その頃、好きだったのは『空想から科学へ』『ツァラトストラは語りき』という記憶もあり、難解な文章に読了できなかった本もあった という記憶です。

そして、本多先生によると。
・要約や解説・評論ではなくその原文に触れることが重要
原文を書いた人物より多分能力が劣る人の見方やフィルタを通さないで、自分がどう感じるかが大切。原文は時代を超えて色褪せない。
・出来るだけ思想の大元に触れることが大切
発展・大成したものは様々な要素が加わって複雑化しているから、出来るだけ最初の純粋な元々の思想に触れるのが良い
例えば社会主義思想については、『資本論』より『空想から科学へ』がより源初的なので『空想から科学へ』をまずは読むべき
ということでした。

当時これらの本を読んでどの程度まで理解していたかは別として、考えるというのは言葉で考えるので語彙を増やさないと考えられる自分になれない と気付いたのは確かです。
時代も変わりすっかり大人になった今、どのように感じるか、もう一度読んでみたいという気持ちになりました。